作詞・作曲 yasuko
いとし花よ 散り咲いて
野辺に泡立つ
海風舞う崖の上に 群れ集いて
忘れはしないと
そのみわざに 葉は茂り
花はほころぶ
海風舞う崖の上に さんざめく
ここにいるよと
寂しき日も うれしきも
露と連なり
海風舞う崖の上に 降りそそぐ
花よ咲けよと
作詞・作曲 yasuko
水面に落ちる雨の雫
浮かび上がる water drop crown
名も無き私の掌の上
かがやく 水冠(みずかんむり)
遠いさざめきも 震える梢も
Cathair ar an Uisce
まどろみの岸辺
いつか出会う夜明けの空
立ちあらわれる
水の上の都
降りやまない雨の雫
数えきれない water drop crown
名も知らぬ君の掌の上
沈まぬ 夕陽が溶ける
北天の星も ささやかな夢も
Cathair ar an Uisce
重なりあう影
無限にかえす時の波
立ちあらわれる
水の上の都
まどろみの岸辺
いつか出会う夜明けの空
立ちあらわれる
水の上の都
昨日私が閉じた目を 明日は君が開くだろう
※Cathair ar an Uisce = City on the Water(水の上の都)
作詞・作曲 yasuko
白砂の浜辺に流れ着いた桜貝を拾う午後
波打ち際に砂の城を建て
しまいこむ
おくふかく
マリン・スノウ降り積もる苑(その)で
光る魚に愛された 物言わぬものたちに
目覚めを待つ姫君のように
宵闇の底 咲いていた花びらは桜色
祈りは遙か時代(とき)を渡り静かな谷間で花となる
秘めやかに語りだす花たちの季節が巡りくる
月への橋が架かる満ち潮の晩に
光り輝いて空へ舞い散る
Dianiiva el'a larde
咲き乱れ
月への橋が架かる満ち潮の晩に
すべて崩れ去る波の理(ことわり)に
Dianiiva el'a larde
咲き誇れ
作詞・作曲 yasuko
わだつみの手なる舟に あのひとを乗せ
はるけき西の果てへ 送った浜辺
つまさきを濡らす涙 頬に触れる花束
あのひのまま私は ゆるやかに年老いて
寄せる波に砕かれ 返す波にたゆたい
いつか空の縁にたどりつく
赤き月に導かれて 昏き月に謳う
呼び続ける 闇を抜ける銀色の虹を
彼方への橋を
沖へ曳かれ流れゆく 砂の哭く声
谺のこし消えてゆく 風の詠唱
いつかまた廻り逢う日 触れ合う手の先端(さき)から
しろい鳥の羽根になり 海へと崩れてゆく
昇る朝陽に抱かれ 降る雨音に眠り
いつか草に灯る露になる
赤き月に導かれて 昏き月に謳う
呼び続ける 闇を抜ける銀色の虹を
彼方への橋を
作詞・作曲 yasuko
ひと呼吸ごとに失ってゆくものは午后の光
浅瀬にまどろむ海神は既に去り遠く霞む
閉じない円の廻るにまかせ 左巻きの渦に落ちる
頭上の星は曳き降ろされ 丘の上を虚しく巡る
金の花から生まれた娘よ 六日目の月の剣で
千尋の谷を割り川を呼び起こし給え
この空をゆくものは鳥
姿なき鳥たちの羽ばたきは川のゆく先へ
この空をゆくものは鳥
終焉よりも遠く揺らめく幻の国へ 陽の渡る先をゆく
駆ける
土に還りゆくこの身体あたたかく響きあう
つぶやくように聞こえ始める 海が燃える朝日が昇る
倒れた樹から芽を伸ばす苗よ 六日目の月の光で
千畳の雲を突き風を呼び覚まし給え
この空をゆくものは鳥
姿なき鳥たちの羽ばたきは花びらを連れて
この空をゆくものは鳥
姿なき鳥たちの羽ばたきは川のゆく先へ
この空をゆくものは鳥
終焉よりも遠く揺らめく幻の国へ 陽の渡る先をゆく
駆ける